日本体育図書館協議会 2012年度(第31回)総会が、2012年6月22日(金)に仙台大学で開催された。 総会には、計7大学の体育系図書館の担当者11名が参加した。
会議は、開催館である仙台大学附属図書館・鈴木省三館長の挨拶で始まり、代表幹事館・日本体育大学から2011年度活動報告および決算報告があり、会計監査館(国際武道大学)による会計監査報告のあと、協議会の今後の事業計画について、1)講演会の開催、2)研修会の開催、3)新規加盟の呼びかけ、4)次回総会開催会場などが審議され、原案どおり承認された。
なお、今回「笹川スポーツ財団 図書・情報調査室(学遊館)」からの加盟申し込みがあり、総会の直前に開催された幹事会で承認された旨報告があった。
また次回の総会は、来年3月に新館が完成予定の「中京大学名古屋図書館」で開催(6月を予定)されることとなった。
情報交換の場では、電子ジャーナル導入に伴う洋雑誌購読中止の影響、マンガ資料購入の是非、台風など災害時の図書館閉館の判断基準、ラーニングコモンズ、体育関係資料の選定、補助金対応等、様々な話題が提供され、活発な情報交換、意見交換が行われた。
引き続き開催された講演会では「東日本大震災後1年でできたこと、できなかったこと」と題して、東北大学附属図書館総務課長の米澤誠氏から講演があった。オープン設定としたことで、メンバー館以外から2名の追加参加があった。講演内容は、今回の大震災による図書館の被害状況、復旧への取り組み、「震災アーカイブ」の模索から共同事業への展開、および今後の課題についてであり、図書館共同キャンペーン「震災記録を図書館に」の実施に結び付いたことがよく理解できるものであった。
また、翌23日(土)には、オプションで米澤氏の案内により、東北大学附属図書館や同大の川内キャンパスを見学し、「震災ライブラリー」コーナーの実際を確認するなど、前日の講演内容の理解をさらに深めることができた。
◎講演会レジュメ
東北大学附属図書館・米澤誠氏 「東日本大震災後1年でできたこと、できなかったこと」(当日講演資料のみ)